バーモントから帰って来て、少し遅めのメンテナンス作業に追われる日々だ。
やっぱり、予想通りと言われそうだ。(笑)
今回の滞在期間は短かったけど、新たな出会いと発見でとても興奮した。
考えてみれば十数回バーモント州へ足を踏み入れている事にも気が付く。

好きなモノが作られている町を訪れるという事はすばらしい。
文化や言葉の違いなどゼロに等しい。

バーキャスの組み立て工場が一昨年まであった。ベゼル(Bethel)という町は、
古き良きものをとても大切にしている町であり、そこに暮らす人たちは皆それに
誇りを持ち、感じているように伺える。

イメージ 1

写真左の女性はSellyさん。街歩きをしている時に出会った。
「日本からきて少し町を散歩しています。この町が好きで数回来ています。」と話しを
していると、先ほどまで私が買い物していた写真正面のMillsHardwareのお客さんも来て、彼女の家は1803年に建てられた家だという。「初対面だけど、ぜひ少し見せてください。」というと、
あっさりとOK。

イメージ 2

写真は外部だけという約束で、家の中を細かく見せていただき、修繕のやり方と
その思いについて熱く語ってくれた。モノへの拘りと愛情がなければ本物にはならない。
そしてそれは人から人へと受け継ぐモノであるべき。
と、話してくれた内容を私なりに解釈した。

イメージ 3

合計12部屋を1時間半かけて説明してくれた。そして言う。「あなた、わたしと修復作業を
やりませんか?」 そうきたか! Yes, Me too と言いたいところだったが、
滞在日程を話すと、今度来たときは必ずこの家へ来てください。」と笑顔で言ってくれた。

町の金物屋以外は大きなDIYセンターなどは一切ないけど、中古の木材をネットで購入して
家族で磨き加工をして修繕材にしているらしい。
道具一つをとってもヒイ爺さんの代のモノをしっかりと手入れをして使っている。
日本の100円ショップの話をしたら、「TVで見たことあるけど、全く興味がない。」
と言っていた。

イメージ 4
 
このピックアップに乗って1エーカーある裏山の木を薪にしている。
使っているチェンソーのソーチェーンは三角形になっていた。

イメージ 5

200年前に建てられた家に暮らす人。
ここではそう珍しくはない。

モノの価値と存在とは何だろう?

ここで生まれ育ったバーモントキャスティングスの薪ストーブは、
やはり本物の匂いがする。
そんな事を再度考えさせられた。

Happy Hulloween 2016 Selly Bethel , VT