バーモント社のストーブの中で唯一、トップ(天板)が平ではない機種であり
そのフォルムは全体に丸く、どこか日本のだるまを彷彿させる
非触媒式でありセラミックファイバー製の二次燃焼室の中で空気と結合させ再燃焼させている
ある意味単純な燃焼方式と言える
 
エヴァーバーン方式はその進化とも言える
 
 
メカニズムは単純だが、時としてそのボックス(二次燃焼室)は
勤めを終えるとやがて崩れ果てる
触媒式であっても同じ事だ
それが入っているボックスは永久的のモノではない
しかも、デリケートな(柔らかく・削れ安い)モノでもある
 
以前より、二次燃焼ボックスは硬いセラミック製で作るべきと考えていた
バーモント社へ伺った時もその事を強く述べた
 
2N1は発想は面白いが内部構造は複雑化している
 
あくまでもシンプルな水平燃焼を考えると
 
ボックスの耐火強度と耐久性そして硬質性が必ずなければならないと思う
 
 
デリケートなボックス(柔らかく・削れ安い)材質で作る意味ももちろんあるだろう
触媒ケースの金属熱膨張や破損時の他パーツに与える打撃の抑制
人間の身体に例えると臓器のように起こりうる病気の全てを感じ取る事のできる
デリケートなパーツと言えるだろう
 
 
 
 
今日のメンテではそのボックス交換であった
 
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破損状況は割愛します
 
アクレイムのお腹の中を全て取り除いた状態
ENCやDEFやINTⅡのように二次空気取り入れバイメタルやフラップ調整機能はない
エヴァーや2N1のように取り入れ面積が決まっている
同時に二次燃焼室上部へ空気を流入させる穴が15こ付いている
 
 
 
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真新しいボックスをイン
赤いラインは7.94mmのガスケットロープを入れ直す
ここは非常に大切な部分でもある
上部にはアッパーファイヤーバック下部の左右にはシーリングプレートが張り付く
いずれもこのガスケットで圧着している
 
 
 
 
 
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ついでにこの赤いラインにも7.94mmのガスケットロープが必要である
しかしながら、トップとバックパネルを組み立てる時に圧着させている場合も見られえる
そんな場合は全バラ (笑) する
 
技術的に無理な場合はアッパーファイヤーバック上部(レッドライン)に7.94mmの
ガスケットを取り付けしっかりと2つのボルトで固定する
そうすることにより気密が保たれダンパー閉時にその隙間から炎が上る事はまずない
耐火セメントを突っ込むやり方もあるがそれは妥協修理と言えるだろう
次回の取り外しが非常に大変になるからだ
 
 
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ストーブ内部のセッティングが終わり
ボックス入り口に特殊加工(色の変わっている部分)を施し
アクレイムの内部交換が終了!
 
この間30分程度だ
 
 
アンダイアンを一個交換した・・
何だか左右の大きさが違うように見える・・・
 
最近疲れ気味だからな・・・・・
まさか、老眼?・・・
 
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やっぱ、違う!
 
小さくなっているぜっ!!
オラの目は節穴じゃないよ
微細な事も見逃さないぜ
 
おいおいまさかコスト削減で材料足らずじゃないだろうな?
それとも砂型の調整か?
 
なぞだぜ
 
 
まぁ、許してやるよ。
 
 
 
 
最後に磨き上げ
 
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黒光りの男前となりました とさ。