2016年04月


キンドリングクラッカー

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発明したニュージーランドのお嬢さん、なかなかヤルではありませんか。
私もこんな発明したいな、、。
これは売れますよ、、。
手斧や鉈を使わず、子供さんと一緒になって焚き付け作りが楽しみながら出来ます。
将来、薪を焚けるようになる為にも小さい頃からのお手伝いの一環としてご利用ください。
子供さんからお年寄りの方まで安全に簡単に焚き付けが作れますよ。

今日は早速、発送とお届けの1日。
首を長ーくして待っていたお客様達へ、もうすぐ届きますよ。
薪割り大型連休に間に合いました。薪焚き付け沢山作ってください。


お届けしたユーザーさん達は皆さん今日は薪作りです。

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安全靴とグローブとチャップスとイヤーマフを装着して、
チェンソー歯を地面に当たらなように切り

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テンバージャックを用いて器用にくるりと回して、残りを切る。
とても上手に原木を操っていらっしゃいました。

安全に薪作りを行い、大型連休を思いっきり楽しみましょう!



モデル1450及び1610はエヴァーバーン(Everburn)といわれる触媒無しのタイプ
2005年に発売されたが、現在は廃盤機種。しかし部品供給は出来ますのでご安心を。
1988年にレゾリュートアクレイムが現在の形で発売され、エヴァーバーンの先駆けとして活躍した。セラミックファイバー製の二次燃焼室を備え、触媒無しで排気ガス規制(当時)をクリアした燃焼方式。その技術をアンコール1450とデファイアント1610に搭載した機種である。当時、バーモント州のベゼル工場で実際に組立てラインも幾度と見た。現在のフレックスバーン方式と同じオールガスケットでパーツを組立て手間暇かけて生産を
行っていた。(現在の機種は全てペンシルベニア州のハリファックスで組立てられている)

メンテナンス・フリーと言われていたが、そんな事とは全く違い触媒式モデル2550や1940の方が簡単にメンテナンスを行える。(私的意見ですが)
ストーブ屋さんよりメンテナンスを受けても直ぐに調子が悪くなる機種の代表選手とも言えるこのタイプの弱点はファウンテンアッセンブリーと言われる二次燃焼室だ。そのやり方は当時の取扱説明書にも書かれている。フルカラーを外し付属品のホースでその両サイドを掃除する。それによりボックスの両サイドに溜まった灰を除去出来るという画期的な手法だった。真面目なストーブ屋さん達は取説通りに作業を行ったが、実際には殆ど除去出来ていなかった。もっと言うと灰はある程度除去出来ていたのかもしれない。だが、そこに溜まり詰まる物は灰だけではない。それを知らない様だ。だから、トラブルが発生する。
ここで1つ断っておくが、他ストーブ屋さんを批判・非難するわけではない。誰が悪いと言う事ではない。ただ、当店に他社様施工のバーモント社本体のSOSが年々、沢山来ることは事実でありそれに対して答えるだけ。使用しているユーザーが今以上に快適に使用を続けるためにと考えての事である。

解決策を書く前に言うべきことがある。アメリカでは多種多様な薪ストーブが販売されている。どれも素敵なデザインを持ち、考えられた燃焼構造ですばらしい。燃やす樹種も日本とは異なり針葉樹が殆どだ。EPA基準テストも使用する薪はカラカラに乾いた針葉樹で行う。
よく乾燥した薪(樹種問わず)は燃焼時に効率上よく燃える訳だが、湿った薪は水蒸気を多く発生し燻った燃え方をする。熱には強く作られてる薪ストーブだけど、案外水分には弱い。当たり前の様だが、この事が重要。

ダンパーアッセンブリーとリフラクトリーロアを取り外すとこのようにファウンテン二次燃焼ボックスが顔を出す。炎・煙の流れは桃色線のようになる。この箱の中で2次空気と混合され再燃焼する事になっている。箱通過口の両サイドには青色の7.5㎝角の穴がり、ヒートディフレクター緑色がセットされている。穴も何もかも正面からでは状況は全く確認できない。だから、そのボックスを取り出すしかメンテナンス方法はない。

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問題点は、箱の下部の穴(青色)から煙が抜けて行く事だ。この通過後のディフレクター(緑色)上には灰が堆積と考えられ、ホースでそれを吸い取るという目視できない部分を感で行うという適当極まりないメンテナンス方法を考えていた様だ。ある意味、職人技でもある。しかし、そんな職人はこの世には存在しない。

実際に取り出して確認すると灰の他には水蒸気や高温でやられた、おせんべい状の内部壁材質がその7.5㎝角の穴には沢山詰まっている。これでは2次燃焼後の煙は登っていかない。バイパスダンパーを閉じると火の勢いがなくなり燻り火力が当然落ちてくる。ひどい場合はストーブ本体より煙が噴き出してくる。それはそうだ。再燃焼された煙の気持ちになれば、私はどこから出てどこへ行けば良いのだろうと悩むだろう。出口が塞がれては行き場がなくなる。ファウンテンアッセンブリー二次燃焼ボックスは必ず引き出してメンテナンスを行うしかない。これが答えでもある。



ここまでの事ならば、誰しも理解出来て行動に移している事も想像はつくので、ここまでの話であればこのブログ記事は面白くもないだろう。



私はこのストーブ発売当初からオリジナルなメンテナンス方法を行っている。
ちょっとしたことなんだけど、現在に至るまでエヴァーバーンのお客様から苦情を受けていない。レゾリュートアクレイムの二次燃焼ボックスは非常に良く出来ている。その違いは青色の穴の位置と高さである。そこなのだよ。
ボックスの穴の位置は本体から4.5㎝、穴の大きさは7.5㎝角ではあるが、ヒートディフレクターの高さは2.5㎝あるので実際には本体からの高さは2㎝となってしまう。
これでは詰まる訳だ。レゾリュートにはヒートディフレクターはセットされていないので
その2.5㎝は大きい。それは詰まることを前提に高さを稼いでいるし、その穴の面積も大きくしている。


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レゾリュートのボックスと同じように開口を作り直せばいいんですよ。
高さ7.5㎝をプラス4.5㎝カットするだけで、問題解決します。
ボックス内の燃焼経路は分解するとレゾリュートとエヴァーバーンはほぼ同じである事が理解できるから間違いない。

もう5年使用しているお客さんのボックス。
こう見えてヘビーユーザーだ。
きれいなものです。

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赤線が過去にカットした部分。
高さ12㎝の穴に詰まる内部壁材や煤が出る場合は、はっきり言いますけど、使い方が悪い。
という、結論となる。

廃盤となったエヴァーバーンだが、厳しくなる一方のEPAの基準値が元であるが、
正直思うけど、理論武装だけの燃焼方式の開発の裏にはメンテナンスを無視した姿が見える。レゾリュートアクレイムも廃盤が決定している。バーモント社は現在、中型機種の新規製造に着手する予定だが、フレックスバーンモデルとなる見込みだ。
大いに期待をしている。




あなたのエヴァーバーンはどうですか?
問題なく燃えていますか?
メンテナンスいたしましょうか?

毎度、毎度、ありがとうございます。





この事に触れずにはいられない。
熊本地震 4月14日震度7前震 16日震度7本震。
今日までに震度3以上を210回地震観測計が観測している。
2週間も経つが収束しているのだろうかと疑う。まさに大災害だ。

11年前、遭遇した中越大震災と同じ前震と本震。
しかしながら、それを上回る規模と回数だ。
東日本大震災からまだ5年しか経たない中、台風とか豪雨とか暴風や豪雪もこの間に起こり、災害が毎年発生している。

災害大国日本といわれるだけあり、世界からはその起こりうる災害を最小限に食い止める準備と備蓄やその後の対応はすばらしいと言われているようでもあるが、マスコミだけは低レベルだと言われる。私も同感だ。消防・救急・警察そして自衛隊すべての隊が一刻を争う事態の人命救助の際には、必ず周囲をシートで覆い隠し足場の悪い現場で必死に救護に徹している。TV局各社はスクープとして争い映し出すが、あなたたちがいなければ救助隊はもっと俊敏に動ける。何よりも一刻を争う人がそこにいるのに、、。

自然災害には勝てない。勝てないというより手立てがない。自然界の下では無力な事があまりにも多すぎるものだ。人間だから仕方がない。
電気、ガス、水道、道路といった当たり前にある日常は吹っ飛んでいく。
中越大震災の際、私の家の近辺では井戸水や温泉水といった地下に依存している宝も脈が無くなった。誰もが想像以上に地震の怖さを改めて知った。

薪ストーブは足を固定していた方が良いよと、誰かが言っていたけど、そんな事は縦揺れ・横揺れで何位せよ意味のない事だと思い知った。その後の状態から復旧を考える場合には私は薪ストーブの足の固定は行わない方が良いと今でも考えているし、そうしている。私の被災したお客様の中には家が倒壊した方もいた。倒壊は免れたが建て直しが必要な方も多くいた。薪ストーブが80cmも移動した家やストーブの足が折れた家、沢山あった事を思い出す。2重断熱煙突が外れた家は倒壊家屋以外ではなかった。通常、断熱煙突は躯体にしっかりとコーチボルトで固定を3か所以上で行うので家が倒壊しない限り煙突は外れない。
ストーブの足を固定しない場合は、ストーブが炉台上でガタガタと動き回る。これがその後
生かされる。ストーブ本体と断熱煙突を繋ぐシングル煙突とスライドそしてアダプター。
その距離は私は大体700㎜~1300㎜程度としている。

地震が起きるとそのアダプターから ちぎれる。

断熱煙突は家の躯体と同化している。ストーブは動きまくる。結果、一番弱い場所はアダプターとなる。ストーブを焚いていたとしてもそこから外れるとドラフトがなくなり、ストーブ内部の火の勢いは収まっていく。もちろん多量の煙はガンガン出るけれど。時間が解決する。

確か当時、20件近くアダプター交換と本体の再設置、屋根上から小屋裏、化粧板を外して
の煙突確認等々を行った。それは震災から1か月も経ってからだった。お客様へは電話をするのだが不通が多かった。ひび割れ陥没した道路ではお客様の家までは辿り着けなかった。
そんな時、思い知った。薪ストーブはそれほど役には立たないかも、、。
ライフラインが2,3日程度不通である比較的軽度な場合の震災時であれば薪ストーブは威力を見せつけてくれるだろう。しかし、薪ストーブ使用者が安易に震災時にストーブを焚く事は進めない。

どうしてもの場合は屋根上フラッシングは水漏れ問題だけなので見なくて良し。煙道囲いが破損していなければ良し。小屋裏と隠ぺい部の化粧板を外し確認を行う。動いたストーブをセットし直し、アダプターの破損個所を出来る限りリペアする。そしてしっかりと差し込み直す。ここまで出来きたなら、、。

いずれにせよ、家に自由に寝泊り出来る落着きを取り戻し、安堵できる状況であるのかを判断しての事となる。赤、黄、の判定色を家屋に張られた場合は絶対に止めてください。


この震災で被災された方へ、がんばってください。とは酷で言えませんが、
どうぞ体だけは大切にしてください。
一秒でも早くこの地震が収まることを願っています。



何がどうしたのか、分からないけれども、新年度明けからこのような電話を沢山頂く。
バーモント社のストーブを使っているのですが、1度メンテナンスをお願いしたい。」
主な内容は、
「昨年もメンテナンスを取付けた業者より受けているがまた調子が悪い。」
「メンテナンスを受けると必ず壊れる箇所があり困っている。」
他多数。
どうやら、model2550や1450を使っているお客さんに集中している事が、
電話口で確認出来る。煙突施工関係(断熱煙突の長さやドラフト、煙突掃除の具合とその方法それと消防法)は、それほど悪くはないように聞き取れる。

私はいつもとりあえずこう言う事にしている。
取付け業者さん(他社薪ストーブ屋さん)へ電話をかけて相談しみてはいかがですか?
大半のお電話をくれるお客さんはこんな事を皆言う。
「もう、いいんです。怒 おたくさんは専門店でしょう。本物のプロのメンテナンス修理をお願いしたいんですよ。」(誇張しておりません。)

そう言われると、、。
しかし、プロに本物も偽物もないと考えるのだがね、、。
日本の薪ストーブ業界はどうなるのかね、、?
貴方は偽物?って聞くのはどうなのかな、、。

伺わせていただきストーブ内部を分解して確認すると、、
よくあるパターンだ。
メンテナンス技術の技量の低さと燃焼方式を理解していない事がもたらす結果だ。
それらが招く故障と不具合に診断できる。

2550は3~4年前、触媒製造時の不具合から下手をすると、二次燃焼ボックスの破損につながる事になり、輸入元はその不良触媒に身に覚えのある製造ナンバーを代理店各位に情報提供を行い交換作業を低料金で行わせた。
その為、薪ストーブ屋はロアとアッパーファイヤーバックを取り外しそのボックスの交換を行った。私も60件ほど行った。その頃もたらした悲劇が現在に至る様だ。

1450は現在のフレックスバーン2040と同じく、ガスケットロープで組立てられ、無触媒機としてデビューした。驚いたことにメンテナンス・フリーと販売当初は謳われた。ついこの前の2005年の秋だった。ところが、本体付属のホースでファウンテンアッセンブリーといわれる二次燃焼ボックスは掃除しきれない。行ったとしてもやったマネに過ぎない。嫌でも本体をある程度に分解してそのボックスを本体から引き出し掃除を行わなければならない。2550に比べると本体価格は安いがメンテの時間はかかる。

上記の2機種、身に覚えのある薪ストーブ屋さんも多いだろう。

では、2550の場合

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1998年頃の私のメンテナンスブックだ。
もう18年も前の事、真面目だった、、。
大雑把だが1次空気と2次空気の流れが分かる。
2次空気温度計で自動的に調整されたその空気はファイヤーボックス下の本体との僅かな空間を通り、ロアファイヤーバックの裏を通り、スロートフードへと導かれ1次燃焼後のそれらと合流する動きをする。

ロアファイヤーバックのAの部分のガスケットロープ7.94㎜がファイヤーボックス下の空間へ入ってしまうと2次空気がそこで途絶えスロートフードへ向かえなくなる。結果、スロートフードが真っ赤になる程加熱される。そして変形して燃焼室内へ落ちる。
SNSでスロートフードが真っ赤になっているのは触媒が正常に稼働している証拠。なんて書き込み見たことあったけど、全くのデタラメだよ。



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私が伺った2550他社薪ストーブ屋様がメンテナンス修理した本体は全て写真の指の位置やそれ以下の高さにガスケットロープが付いていた。
これでは2次空気がガスケットロープで遮断され、予定通りに流れず、スロートフードは真っ赤になり変形おまけにロアファイヤーバックの裏も熱で赤くなり変形が始まっていた。

解決策としてはメンテ時にロアファイヤーバック裏のガスケットロープの張替を行った場合はそのセメントが確実に固まってからセットを行いウエッジで固定を行う事が望ましい。
貼り付けて直ぐに取り付けるとセメントが未乾燥でウエッジを打ち込むときにロープがずれ込んでしまう。どの道灰に隠れる部分なのでその水平部だけロープを取付けない方法もある。構造と空気の流れを理解していれば面倒な事ではないのだが、、。

貴方のVC model2550ストーブはどうですか?

メンテナンスいたしましょうか?

毎度ありがとうございます。

model1450は次回にします。




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