どなた様もそろそろ薪の量を心配しながら、ストーブを焚いている事でしょう。
私もその一人です。
10月から本格的に焚き始めの方が多いのではないでしょうか?
そうすると、3月ですので約半年が経ちます。
もう、三寒四温とはいえないけれど、それでも寒暖の差が応えます。
雪消えまで1ヶ月ちょっとでしょうか。
薪がもったいないので、燻す事が多くなる時期であります。
ちょろちょろ焚きが多くなる時期でもあります。
良く乾燥した薪であっても燻す事は簡単です。
寒いから焚くのではなく、
何となく焚く場合に、あるいは、薪がもったいないからの場合に
よく燻してしまいます。
判りますよね?
アメリカからショッキングな写真が届きました。
きれいな火花ですね、、。 いやいや。
煙道火災の写真です。
住居ではなく、メープルシロップ小屋です。
メープル小屋だろうが、住宅だろうが、煙突に火が着く理屈は同じです。
バーモントではメープルシロップ作りの最盛期が2月頃ですので、
今時期は最盛期あとの疲れた煙突内部である事は間違いない。
樹液を煮詰める為に薪を燃料とする農家も未だに多い。
簡単に言うと、
煙道火災は煙突内部に付着したタールに火が着く事です。
タールは液状のベタベタしたモノやキラキラしたガラス状のモノになります。
それに火が着く?
そう、液状ベタベタのモノに火が着くとは思えませんよね、、。
タールは熱するとお餅のように、プクーッと膨れてその液体量の何倍にも体積を増します。
カラカラに乾燥させられたタールは空気と熱があると、容易に火が着きます。
自分で煙突掃除を行ったけど、2~3日後にまた燃えなくなった・・。って、
ユーザーさんから連絡をもらう事があります。
ベタベタしたタールが内部にまだ残っていたのでしょう。
上記の通りの現象が起こり、内部を詰らせた訳です。
よって、正常なドラフトが生まれずに結果、燃えない。と、言う事になります。
煙は温度が低いと液化します。それがタールと考えてみてください。
どんな高性能なストーブであろうが、どんな良質な乾燥薪だろうが、
燃やし方を間違えてしまうと、想像以上のタールが発生します。
燻さないように上手にストーブを焚きましょう。