煙突工事は真っ直ぐに。
なるべく曲げない。
これが理想。
新築住宅の場合は、図面の段階で断熱煙突だけは、
曲げない選択を行うようにしている。
オフセットはシングル煙突(本体上部1500mm程度)で、
せいぜい300mm以内程度におさえる。
エルボは30度曲がり以内にする。
45度×2では掃除ブラシがキツくなる為、
煙突を外して掃除しなければきれいにならない。
とても手間がかかり、大変な作業になる。
私がするのかお客様がするのか。
どちらにしても、そんな選択はしたくない。
薪ストーブの設置工事を新築住宅と既存住宅の2つに分けた場合、
圧倒的に新築住宅が多いと思われるかもしれないが、
中村工房ではそうではない。
6:4で既存住宅が多い。
以前より薪ストーブを使われていたお客様の場合は、
安全で快適な薪ストーブのある暮らしを望む事の中で、
安全な煙突と掃除が楽な煙突プランを強く要望される。
「危なく大変な煙突はコリゴリです。」 と、よく言われる。
初めて薪ストーブを導入しようと計画されているお客様は、
「新築でなければ導入は無理なのでしょうか?」 と、よく言われる。
「設置場所は限られますが、無理ではありません。
その限られる は、煙突との絡みからです。」 と、私は言う。
煙突との絡み は、屋根の形状を含む屋外と室内両方を意味する事。
とても重要なポイントとなる。
だから、妥協していいかげんなプランで工事は出来ない。
いや、絶対に行わない。
その場合は丁寧に工事依頼をお断りする。
既存住宅でまた一つ良い煙突工事が出来た。
迷うことなく、屋根を破り、煙突を真っ直ぐに立ち上げる。
そう、私はわがままな薪ストーブ屋なんだよ !