2013年11月

 
11月中旬、ランドルフ工場へ行ってきました。
 
ここはいわゆる鋳物工場です。
 
幾度と通っていますが、今回訪問した日は
 
デファイアントのラインが終わり、イントレピッドⅡのラインに切り替わった日でした。
 
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工場内へ入ると、沢山の鋳物型があります。
 
廃盤機種になったストーブの鋳物型もあります。
 
パーツ供給を持続可能にする為ですね。
 
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その型の多さとストック場所の広さには驚きます。
 
工場内にこんなペイントがあります。
 
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MADE IN THE USA いい響きです。
 
 
大きな炉で高温になった原料を砂型へ入れます。
 
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何を造っているのでしょうか?
 
ラインの最終場所へ行くと、
 
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まだ少し熱いパーツが出てきます。
 
イントレピッドⅡのアッパーファイヤーバックとスロートフードが出てきます。
 
グライディングマンがパーツのバリ取りをします。
 
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デファイアントのフロントパネルですね。
 
各パーツの穴あけネジきり作業です。
 
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ダンパーハウジングの穴あけネジきりです。
 
作業の早さに驚きます。
 
奥にいる赤いヘルメットの人が、こっちにも来いよ。 って言っていましたが、
 
行きませんでした。(笑)
 
流れ作業の邪魔はしたくありませんからね。
 
 
出来たパーツはベゼルへと運ばれ組立られます。
 
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サーモスタットカバー
 
 
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スロートフード
 
 
 
 
さて、昔々 工場では鋳物と組立は1つの場所で造られていました。
 
ランドルフトリベットの絵柄のところです。
 
現工場から車で10分ほどの川沿いにその建物はあります。
 
 
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当時のまま、煙突があります。
 
とても雰囲気の良い建物です。
 
なので、一画はレストランにもなっています。
 
 
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あっ、 この写真はお店の裏口でした・・。
 
 
一昨年、昼飯を食べました。
 
とても美味しかったですが、とても高価なのです。
 
今回は財布と協議の結果、入店しませんでした。
 
 
敷地と建物は広いです。
 
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上の写真は鋳物製造場所。
 
下のそれは組立と事務所の場所。
 
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トリベットは川側(写真奥)から見た工場を絵柄にしたとこが分かりますね。
 
 
 
 
 
11月のランドルフでした。
 

 
ベゼル工場へ行きました。
 
ここはいわゆる組立工場です。
 
幾度と通っていますが、今回訪問した日は
 
ビルトイン式暖炉の組立日でした。
 
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ビルトイン式のモントペリア
 
日本に来る日もあるかも知れませんね。
 
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アメリカでは、まだまだビルトイン式暖炉も人気があるそうです。
 
 
さて、しっかりと見たかった製造ラインに来ました。
 
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フレックスバーン・ストーブのお腹の中にあたる
 
リフラクトリーエンジンやファイヤーバックやインナーパネルやアクセスパネルや
 
リフラクトリーのライト・レフトエンドを
 
製造しているところです。
 
莫大な量の型枠があります。
 
すべて手作業にて1つ1つ丁寧に造られています。
 
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ファイヤーバックを造っているところです。
 
8つの穴に原料が入らぬように鉄棒で蓋をします。
 
手で丁寧に詰め込んだ後にバイブレーションを長時間かけ
 
中に残っている空気を抜きます。
 
その後、高温の炉に入れ焼き上げます。
 
 
以前見たそれよりも原材料が細かになった様に見受けられ
 
クオリティーの向上改善がなされている事を聞きました。
 
 
 
 
次ぎに、実験室です。
 
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アンコール赤のフレックスバーン6インチ煙突使用。
 
さまざまなラインが本体内外部と煙突内外部に接続され、
 
温度と燃焼状況を把握できるようにされています。
 
 
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実験室の片隅にもストーブがセットされていました。
 
ダッチウエストのエンライトと仲良くアンコールがあります。
 
私が写真を撮りたいと言うと、
 
実験室のスタッフが慌ててストーブ周りの備品を片付けました。
 
だから、ストーブの周りには何にもありません。
 
重要機密の備品だったのかも知れませんね。
 
 
この部屋で沢山の話しが今回も聞けました。
 
仕事で生かしたいと思っています。
 
感謝です。
 
 
フレックスバーンは炉内の灰を溜めて使用すると上手に燃やせる。
 
ファイヤーバック下の8つの穴は灰で隠れる。
 
その空気は燃焼室内の灰の中へ向かう。
 
エンジニアとの話しの中で私は解釈した。
 
 
 
 
受験室内のストーブ内部はすべて灰がしっかりと敷かれていました。
 
そして、穴は隠れていました。
 
私は思い出しました。
 
Willistonのストーブ屋Stove & Flag Worksの親父さんが言っていた事。
 
フレックスは灰を溜めて使えるから良いよ って。
 
 
 
二次空気が入りっぱなしのフレックスバーンシステム
 
一次空気と炉内でケンカして二次空気が勝つ
 
その結果、炎がいつもバックに流れるように燃える
 
1次空気を絞り炎を立たせようとするとガラスが曇る
 
ファイヤーバックの穴を灰で覆うと二次空気のバランス量が変わり
 
バランス良く燃えるようですよ。
 
 
 
 
VCG新社長にはお会いできなかったけど
 
マイクさんとリックさんがコピーしてくれた。
 
 
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アメリカで有名な建雑誌
 
HEARTH & HOME November 2013
 
 
良く見たらリックさんも写っていた
 
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ベゼルで組み立てられたストーブが今日も
 
魚沼へ届きます。
 
 
 
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ランドルフ鋳物工場はまた後日です。
 
 

 
Burlingtonのすぐ隣りWillistonにある薪ストーブ屋さん
 
STOVE & FLAG WORKS です。
 
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店の名前にフラッグがついているだけあり、星条旗が沢山掲げてあります。
 
煙突も沢山立っていますね。
 
店舗の中へ入ると、薪ストーブが所狭しと並んでいます。
 
この光景は日本と同じですね。
 
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この店のオヤジさんはとてもご機嫌で、
 
隅から隅までのストーブの説明をしてくれた。
 
バーモント北部をビジネスエリアとしてる。
 
地元バーモントキャスティングスが人気で売れている。と言う。
 
Made in USA に並ならぬ拘りをもっているようだ。
 
 
親父さんに儲かっていますか?(笑) って聞いたら
 
俺の腹を見れば分かるだろう!(笑) って言う。
 
確かだ・・。
 
 
自慢の作業車は電動式ゲートで照明付だ。
 
お金をかけて改造したその車はすばらしかったな。
 
 
フレックスバーンも4年目に入り、売れ行きもGOODのようです。
 
フレックスは灰を沢山溜めて使えるからいいよ。
 
そうすると上手に燃やせるからね。と言う。
 
コマめに灰の掃除をしなくていいからアメリカ人向きだよ。と、笑って言う。
 
 
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スティーヴが造っているエルムも展示していた。
 
36インチなので、私がもっているそれの倍の長さ。
 
長い薪が入る。
 
バーモントの歴史が詰っているストーブなんだよな。
 
 
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バーモントの町のストーブ屋さんといえば
 
BethelにあるMills Hardware Shopである。
 
Bethel工場の近くにある小さなストーブ屋さん。
 
今回、お店の素敵な帽子をいただいた。
 
 
 
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形といい、色といい、まさにワークキャップでかっこいい。
 
まだまだ沢山の町の薪ストーブ屋さんがバーモントにはありますが、
 
今回は2~3件ほどしか行けなかったが、学ぶ事が沢山あった。
 
日本のストーブ屋さんの話も良いが、バーモントのストーブ屋さんの話は
 
とにかくストレートだから分かりやすい。
 
ダメなモノやダメな事、良い使い方、ダメな使い方、
 
ストーブ本体から煙突トップまでの話しはとても勉強になる。
 
 
 
 
 
今回の旅より、LINEを使いテレビ電話をした。
 
相手は
 
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今年春に一緒にStoweでスキーをした男。
 
USイースタンタイムで夜の場合は日本は次の日の昼
 
だけど、たっぷりと付き合ってくれた。
 
出来る男だ。
 
酒飲みに昼も夜もない。
 
 
こうしてMillsの帽子をかぶりながら、酒を飲み夜が更けていく。
 
 

 
まだ、蝉が鳴く夏にアメリカ・バーモントの紅葉を見たいと思い、
 
薪ストーブ屋としては無謀といわれるが、忙しい11月に行って来た。
 
しかし、どこも紅葉は終わっていた(笑) それどころか雪まで降ってきた。(笑)
 
冬の89
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いつものように成田⇔デトロイト⇔バーリントンでの往復。
 
このルートも飽き飽きしているが他に良い便がないから仕方ないよな。
 
我が家からバーリントンの宿までドアトウドアでジャスト24時間ってところだ。
 
 
乗り換え待ち時間は航空会社のラウンジでしばしの休息。
 
デトロイトのデルタラウンジは暖炉がある。
 
10月~3月までは燃えているよ。
 
もちろん、ガス式だけど炎を見ているだけで長旅の疲れが癒される。
 
炎の他にもビールとウィスキーとオリーブの塩漬けがよりいっそう疲れをとってくれる。
 
 
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バーリントン空港へ着いたならば、すぐに車の運転(HERTZ)をしなければならないので、
 
いつも往路は一杯だけにしています。(ホントの話しです。)
 
 
 
サウスバーリントンのいつもの宿です。
 
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安いし、きれいだし、朝飯食えるからお気に入りです。
 
ここのコーヒーとベーグルは旨い。
 
フロントのスタッフも最近では顔見知りとなり、会話も弾みます。
 
O MO TE NA SI って言ってくれました。(笑)
 
考えてみればほんの半年前にも滞在していた。
 
この宿でまだ日本人と遭遇した事はない。
 
 
 
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今回はカメラをバックパックに入れて写真を撮る。
 
バーモントキャスティングスの古いカタログにも出ている
 
StoweとSharonにある教会です。
 
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とてもきれいです。
 
シャーロンのそれは現在は学校に利用されているようですね。
 
 
 
Willistonの町
 
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石で出来ているストーブ工場がある
 
Morrisvilleの町
 
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Moretownの友人スティーヴを訪ねた。
 
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やっぱり、モアタウンは魚沼と同じで雪でした。
 
とても寒かった。
 
まさにバーモントの暮らしが分かる佇まい。
 
BEN(犬)に、ユウ リメンバー ミー と思わず言う。
 
彼はいつも尻尾をふって出迎えてくれる。
 
そして、キスをしてくる。
 
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いつもお土産にドックフードをあげるからな。
 
ザ・エルム・ウッドストーブ1986年式は
 
寒いバーモントの冬を今年も暖めていました。
 
 
スティーヴの自慢のお庭も冬だな。
 
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ターシャ・テューダーと交友があったスティーヴ。
 
沢山の庭の話をしてくれる。
 
町一番の(小さな町)おいしいパン屋でランチをした。
 
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Moretown 3丁目にあるベーカリーコケコッコォーである。
 
ホットハムサンドオニオン入りを食べた。
 
この旅で一番旨かった飯であった。
 
だから、今回は私がランチ代を支払った。
 
 
 
昼飯後、彼の工房で古いストーブのリペア作業を一緒に行った。
 
LAに住んでいる人からの依頼だと言う。
 
VTの田舎の小さな工房が、
 
全米を相手にしているその様子に驚かされた。
 
そして私は半日、働いた。
 
 
 
 
スティーヴ、次回は町一番の肉屋へ行こう。
 
もちろん、あなたの支払でね。
 
 
 
グリーンにペイントされアッセンブリーされたそのストーブは
 
ELM STOVEのFace bookで見れます。
 
 
 
 
 
 
えーと、それから、あっちに行き、向こうまで走り、あそこへ行き、そして、
 
Bethel と Randolph です。
 
 
 

紅葉目的も少しは考えていた。だから9~10月をがんばって、今回の11月のバーモントへの訪問を現実とした。ところが、こっちに着てからよく考えて見ると、もうバーモントは冬だ。山々は紅葉が終わり、葉の残っている木々は少ない。真冬の入口だな。ここ1週間は極寒状態+雪降りで外を歩くのも億劫だし、レンタカーの運転も気を使う。だけど、こんなバーモントの気候が好きです。
Moretownの友人スティーヴ宅を訪ねた。元気で何よりだ。町で一番美味しいパン屋へ行きホットサンドイッチを食べる。彼の話しだとこの時期、暖かいサンドイッチとスープと薪ストーブがなければ、バーモントの厳しい冬はこせないって言う。
まったく納得だ。この町のどこの家々もしっかりと薪の準備が整っている。よく乾いたそれは春の訪れが遅い事も意味する。薪棚の高さとを見ればよく判る。
もうすぐ朝の5時になる。日の出1時間前が最低気温。寒い。

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