2012年04月

随分と暖かくなってきた。
 
現場も雪が無い所の方が多くなってきた。
 
搬入も楽だ。
 
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いつものように、運び入れる。
 
 
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オプションナシのシンプルなアンコールもいいものだ。
 
 
 
春といえば、薪作りが漸く始まる。
 
バーモント野郎であればやっぱりコイツだろう。
 
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ティンバーウルフ社の薪割機。
 
TWP-1だ。
 
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体力の限界を感じた8年来のお客様がご購入。
 
ガンガン割ってくれますよ。
 
あと2週間もすれば梅と桜がいっぺんに咲くだろう。
 
花見しながらの薪作り作業も楽しいでしょう。
 
 
 
 

気候が厳しいといわれるアメリカ・バーモント州
ですが、4月ともなると平地では雪はまったくない。
気温は低いが薪作りは始まっている。
 
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 ここ魚沼はまだ残雪が1m以上ある。 田んぼはまだまだ雪がある。
日中は随分と気温も上がってきたが、朝晩はまだ寒い。
当然、薪ストーブにも毎日火が入る。
 
今日の屋外煙突工事は地元魚沼だ。豪雪地帯用の大きな雪割り付仕様。
この位の大きさと角度がなければ、一晩に80cm降る雪に対応できない。
 
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珍しく平屋組みの家なのでデーモントップは使わなくても良い物件だ
3.5寸勾配ではあるが、特殊加工を施した屋根材が妙に滑る
雪を自然に落す(滑らせる)ための屋根材料は雪国ならではの仕様となる
 
バーモントは1年のうち9ヶ月近くストーブ(薪)を焚く地区があるが、
平均すると7・8ヶ月とランドルフの人は言う。
もちろん降雪はある。しかし、1mも降れば大雪という。
 
薪ストーブは煙突がなければ焚けない。
その煙突が過酷な気候条件に適応しなければ話しにならない。
日本の国はその小さな国の中でも気象条件がそれぞれの地域で異なる。
煙突施工工事に関してはアメリカに比べ大変苦労する事となる。
メーカー基準などでは計り知れない環境を想定しなければならないからね。
 
豪雪地域は特に大変であるといえる。
 
バーモント社ベゼル工場でプレゼンの際、煙突についても触れた。
真冬の豪雪地の家についている煙突写真を見せた。
皆、驚いていた。これはCGか?とまでいわれた。
 
私の住んでいる新潟魚沼地域では
ユーザーは殆どの皆さんが、薪ストーブを半年以上焚き続ける。
この地域以外のユーザーでも使用に関してはヘビーユーザーが多い。
それもメイン暖房としてだ。
暖房目的以外にも食事の煮炊き・衣服の乾燥等は飾り気のない日常生活の一部分だ。
安全であるから頼り・使い続ける。信頼があるから薪ストーブを使用する。
 
 
 
 
 
だから、
 
ベゼルではエンジニアとのコミニケーションには力が入った。
私はこう考える。とまで述べ、その理由や代案まで話した。
私の考えだけでなく、私のお客様の考えやストーブ屋仲間の考えも話した。
それは、私が今までやってきたバーキャス・オンリーの薪ストーブ屋としてのプライドだ。
そうでなければ今回の渡米は意味がない。
 
 
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燃焼実験室では4台の2IN1がセットされていて日々過酷な状況下で実験にトライしている。
厳しいEPA基準をクリアしているだけあってデジタルな機械が所狭しとセットされている。
 
 
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砂型のリペアもミリ単位以下にての修復をしている。
根気のいる作業となる。
 
アメリカで人気高いBBQも製造している。
クオリティーの高いものを造り続けている。
 
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サイドパネルにはキャストアイロンのホーロー仕様で美しい。
投げ落としても割れないパネルには驚いた。
ホーロー自体もベリーストロングのようだな。
 
 
 
 
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2IN1ストーブはオールガスケットで組み立てられている。触媒へのアクセスも簡単だ。
メンテナンス性も非常に良い。
 
バーキャス・ストーブの触媒機の場合、使用年数により二次燃焼ボックスの交換が必要であった。
その時、アッパーファイヤーバックを外さなければ交換できない面倒さがメンテには付物だった。
ストーブ屋の技量の問題で上記メンテ内容はどうにでもなる問題だが、
使用するお客様(ユーザー)としてはメンテに掛かる費用が(パーツ交換)心配になるところだ。
触媒のチェックや掃除もロア・ファイヤーバックを外さなければ引き出す事は出来なかった。
お客様(ユーザー)としても大変面倒な部分も多々あった。
 
仲間のストーブ屋と以前から考えていたことがあった。
二次燃焼ボックスを硬いセラミックで造ったならば触媒を取り出し掃除する度に
削れるゲタの部分の破損は無くなるし、触媒の金属ケースの膨張による破損もクリアできる。
そして、ロア・ファイヤーバックを外さずに触媒にアクセスできる構造であれば、
維持管理が簡単でコストもかからず、高いパフォーマンス性に優れていれば
公私共にベリーグッドな薪ストーブの完成となる訳だ。
 
 
 
それが、2IN1だ。
 
 
 

 
今日の屋外煙突工事もビシッと極めて調子いいので、その3を書き込みます。
(早く書かないと忘れるぜっ、今朝食ったモノも覚えてないわたすですから。)
 
今回のバーモントへの旅は目的が2つあった。
1つ目はバーモントキャスティングスへの訪問。
2つ目はElmStoveへの訪問。
 
ELMSTOVEは昨年秋にインターネットのユーチューブってので偶然見つけた。
フェイスブックってのでも見つけて、穴が開くほど動画を見た。
ホームページっていうのもあるのでコンタクトを取り始めた。
バーモント州内にその場所はあった。
 
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渡米ギリギリまでElmのスティーブさんとコンタクトを取り続け、
実際に工房へお邪魔した。
 
約束の時間に間に合うようにバーモントの山の中へ。マッドロードを走る。
 
以前、ターシャ・テューダーが住んでいた村へ行った時と同じ匂いのするところだった。
クラフトマンだからきっと堅物者なのだろうと、勝手に想像しハンドルを握り締める。
 
着いた。
 
手を振って迎えてくれた。
 
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スティーブさんは工房内を暖めていてくれた。
日本人を見るのは始めてと言う。
ネイティブすぎる英語に戸惑いながらも何とか話し出す。
 
映像でしか見れなかったストーブを見ていると感無量の一言につきるぜ。!
 
HP映像通りのきれいな炎と丸いフォルムそしてアンティークストーブと言っても良い歴史。
フロントドアのバーモント・アイアン・ストーブ・ワークスの文字。
シビレタねぇ~、 ビンビン来たぜ!
 
 
 
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工房内の様子だ。
 
 
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工房内を見学させて頂いた後、私の家に来なさいと、言われお邪魔させてもらった。
ご自宅でもELMストーブを使用されている。
愛犬のBENは私達を歓迎してくれて大はしゃぎだった。
 
 
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それにしてもかっこいい。
 
 
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りんごを食べながらゆっくりとした時間を過ごした。
 
その後、スティーブさんの庭に出て、薪割りの話しやBENと沢山遊んだ。
 
 
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日本から持ってきた「火の神様」の御札をお土産として差し上げた。
私がいつも工事後の火入れ式・取説時にお客様へ差し上げる物と同じもの。
日本には「火の神様」がいるのですと言うと
びっくりしていた。
 
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出来上がったばかりの工房内ペチカのウインドウに飾ってくれた。
 
ありがとう、スティーブ!
 
私は、近いうちにELMSTOVEの日本輸入総代理店になるかもしれない  な。
 
 
 

今日になっても丸ちゃんからは写真や映像が来ない・・・。
送られてくる写真はアップ出来ないものばかりだ (笑)
 
ランドルフ工場の近くにある牧場です
 
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ランドルフ工場では材料の調合具合の説明や純度の良い材質を心がける為に日々
努力をしている様子が良く理解できた。
大きな機械が沢山ある場内は働いている職人もワイルドだ。
前回来た時にも入り口に貼ってあった、奇妙な科学と書かれた色あせた張り紙。
手書きで書かれているイラストが面白い。コピーしてもらいいただいて来た。
 
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腹が減ってきた。14時過ぎてる。
マイクさんと私達で昼飯を食べる事にした。
旧ランドルフ工場は今はレストランになっているという。行った事ないので連れて行ってもらった。
素朴な素晴しい建物で外観は当時そのままという。
ランチメニューを店員さんが広げたが、アメリカへ来て大した物食べていない
私達はランチメニュー以外のボリュームあるメニューをオダーした。
私はビールも飲み、おかわりもした。。丸ちゃんゴメン運転任せたぞ。
マイクさんと沢山の話しをした。彼は自宅でアンコールを使用している。
プレゼンの話しを再確認させていただいた。
食事のあと3人でハードウェアーショップへ行きあんなものこんなものを買った。
いつのまにか夕暮れ、また会おうと元気に手を振りマイクさんを見送った。
彼は愛車アウディでカッ飛んで行った。ありがとう、マイクさん!
 
さて、丸ちゃんプレゼンも無事終了したし今夜は祝杯といきますかね。
ランドルフの散策をした。ランドルフの町並みは素敵だ映画の中にいるようだな。
そんな街にライフル屋があったので立ち寄る事にした。
 
2人のデカイ男と店主らしい男がひそひそ話し込んでいる。やばい雰囲気たっぷりだが、
そんな事には慣れている。(ビールが効いているから)
笑顔で挨拶すると、地元のハンターだという。怖そうだがなかなかいい男のようだ。
動物に対する考え方やハンターとしてのスピリットには本物を感じる。
ニセモノやヤワなモノの考え方はここバーモントでは通用しない。
薪ストーブもそうだと思った。私達は共感した。
 
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「オレが撃ったベアーだぜっ。」 って見せてくれた。
古いライフルを大切に使用しているようだ。散々、自慢話を聞かされた。
ありがとうハンターさん。
もちろん、何も買わずに店を出た。サウスバーリントンの宿へ向かった。
 
 
 
そうだ、マイクさんの写真があった。
 
 
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やばいぜ、小さすぎるなこの写真。
 
これはどうだろう。
 
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やばいぜ、こんどはデカすぎか。
 
 
その3へつづく・・。
 
 

帰国しました。
 
今回の旅ではリアルタイム報告に挑戦しようと考えていましたが、4月6日のブログの通り
スマートフォンとこのブログの関係が調子悪くイライラするので電源を切っていました。
きっと、使用方法を私が間違っているのでしょう。
フェイスブックも同様です。言い訳がましいですが、私はアナログタイプなのです。
時差ボケはありませんが写真ボケばかりでこれまたデジタル音痴人間の証拠となりました。
だけど、アメリカにいるとそんな小さな画面をちょいちょいとイジッテいる時間すらもったいない気になります。
 
そんな私を救ってくれた急遽参加の丸ちゃん。
シングルの旅ではなく、男二人旅。
丸ちゃんことマウンテン日光・丸橋さん、彼は私と同じバーキャス野郎の薪ストーブ屋。
彼は今回の旅でカメラ&ビデオを準備して来てくれて心強い相棒でした。
彼からの写真や映像が届くまでたいした写真がなく、ブログアップも文字ばかりになります。
だけど、早くアップしないと旅の記憶がボケてしまうので書き込みます。
写真が届いたら再度アップしますね。
 
旅路の走り書きメモに基づいて
 
 
4/1成田→デトロイト→バーリントン(VT)18時間の長旅。
バーリントン国際空港には夜の8時半に着き、その足でエコノミーレンタカーをピックアップして
4連泊の宿ベストウエスタンへ向かう途中、スタンドでビールと食べ物を買った。辛いサラミソーゼージが
次の日、悲劇となる。時差ボケ解消・防止の為、遅くまで飲む。丸ちゃんは楽しい。
 
朝3時に起こされる。まだ真っ暗闇だけどホテルの周りを散策した。
コンチネンタルブレックファーストでガッツり朝飯を食べる。やっぱ、朝から二人でハンバーガー。
薄暗い6時にホテルを出発。渡米の時には必ず行くところの一つであるホームデポ。
だけど、そんなに早い時間に開いているだろうか?
ウィリストンRdを走り、朝日が昇る。きれいな町並みのバーリントンがそこにあった。
デポへ着く。私達はニヤケタ、開いていたからだ。
来るたびにウキウキする場所だ。他にハードウェアーショップやワークウェアーショップを数件回った。
 
 
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早朝から昼まで田舎の道具屋さん巡り、サウスバーリントンの全店舗を回ったのではないか。
天気が良いので中心街へ出た。バーリントンは湖に面した美しい街だ。
素晴しい景色を眺めていると昨夜のサラミが効いてきた。火を噴きそうなので宿へゴーバック。
次の日の為に静養と思ったが、もったいないのでフリーウェイ89に乗らず下道でリッチモンド、
ウォーターベリー、モントペリアの風景を楽しみながら正露丸片手にドライブした。
 
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丸ちゃんも私も冬はバックカントリースキーを行うスキーヤーだ。冬はストーマウンテンリゾートで
滑ってみたいと話し合った。バーモント州は年中問わず本国はもちろん世界中から観光客が来るところだ。
アウトドアショップや食べ物屋を数件回り、ビールを買い込み宿へ帰る。
ホテルヘ着くとフロントマンから私に連絡が入っていたという。
やばい、V/Cインターナショナルディレクターのマイク氏に連絡をする事を忘れていた。
スマホが調子悪いので電源を切っていたからな・・。
何とか彼にGメイルを入れた。
よし、宴の始まりだ。丸ちゃんで良かった。(意味不明)
(夜中に丸ちゃんバーガーキングへ行きダブルを2こ食う。)
 
朝、3時に起こされるほとんど寝てない。もったいないから寝ない。
スタンドの店へ行き店員にモーニンング挨拶した。
「まだ、夜だよ」 と言われた。大分顔なじみになった店員だ。
「日本人はそんなにタフなのか?」というから、私達だけです と、フォローした。
2日目の朝焼けもキレイだ。
朝食をガッツり入れて気合を入れた真似をしてベゼルへ向かう。
 
フリーウェイからの眺めも最高だ。カーステレオ鳴らしステップ踏みながら運転する。
秋に来たらどんなに紅葉がきれいだろうか。ストーブ屋の宿命で秋には来れないよな。
マイクさんとの約束時間まで数時間あるのでベゼルの町を散策。
毎回寄るハードウェアーショップにまたまた寄る。
ここは地下室に薪ストーブを展示しているし、カハートなどの作業着が陳列されている。
棚のディスプレーはスカスカだがたまらない空間だ。
店主のオヤジさんがいたからいろんな話をした。日本でバーキャスのストーブ屋やってますと、
話すと喜んでくれた。丁度、ピックアップトラックにストーブを積み込むところだったので手伝いをした。
2IN1アンコールでした。
バラせるタイプのマジョリカブラウンカラーのイント貯金箱があったので「譲ってくれないか」と、頼んだら
40ドルという。「ディスカウントできないかい?」と、言ったら日本から来ているのだからTAX込みで
30ドルにしてくれた。オカミさんがその会話の一部始終を聞いていたらしく、ご機嫌が悪くなりオヤジさん
を怒りつけた。私はやばいと思い、日本からもってきたお土産を上げたら上機嫌になり、ラブ・ユウと言われた。
 
 
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このマジョリカです。
私のコレクションがまた1つ増えてうれしいです。
 
オヤジさんの店を出て、隣のスタンドで飲み物を買い出てくると、外でタバコを吸う女性二人に声を
かけられた。私の服装は作業服にジーンズにセーフティーブーツ、それに丸坊主にサングラスだ。
べつにネイディブ気取っている訳ではない。私の日本での普段の服装と変わらない。
どうやら、地元の人に間違えられたようだ。私は日本人です。薪ストーブ屋であることを話すと、
女性はここから西へあるラットランドに住んでいるという。バーモント社のストーブを自宅で10年ほど
使用しているという。レゾリュートアクレイムらしい。今度、メンテナンスに伺いますよ と、冗談を言った。
楽しい会話だったな。
 
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ベゼル工場へ着いた。
「こんにちは、日本から来た中村でーす。」
「聞いています。待っていてください。」
丁寧な対応をしてくれて緊張するけど気持ちいいぜ。マイクさんが着てくれた。
「初めてお目にかかります。」マイクさんとはE-mailやフェイスブックにてのやりとりだけだったので
ご本人にお会いするのは初めてだ。私は自己紹介をし、今回の訪問目的を話し、昨日の酒話をしちゃったり、
お土産が少し減ってしまった話しをした。笑いっぱなしだった。笑顔の似合う人だ。
ベゼル工場は本体組立工場、場内を全て公開して案内してくれた。前回よりも丁寧にセクションごとに
ゆっくり説明してくれた。組立職人さんが私の事を覚えていてくれて嬉しかった。
「ナムラ、ナムラ」ってね。中でもリックさんとは抱き合って再会を喜んだ。
「お前、まだクレージだな!」 って言う。  「あんたも元気で何よりだぜ!」と私が言う。
この会話にはマイクさんもびっくりしていたようだ。
 
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私・リックさん・丸ちゃん
 
マテリアルチェックや4台の2IN1燃焼実験やその構造等々、二時間半たっぷり見学できた。
その後、ミーテイングルームで私が作ってきたCD-Rをパソコンへ入れ、プレゼンさせてもらった。
内容は私の工事施工内容とメンテ、私が思い考える薪ストーブの構造と提案、そして日本人としての
物の考え方や日本のお客様の事等々、40分間しゃべらせていただいた。
ブラボーと言って頂き、サンキューです!
ヤルときはヤルのよ オレ。
その横で丸ちゃんが昨夜の宴の私の写真を見せた。大爆笑だった。最高ダゼ!
職人さんたちに「また来いよ」と言われ、「あー来月にでも来るぜ!」と、言いベゼルを後にして
 
ランドルフへ向かった。
 
ランドルフ工場は鋳物工場、いつきても迫力ある工場だ。
 
 
 
その2につづく・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 

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