夏が来た。

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日陰になってもバキバキと音を立てながら乾燥が進む薪。
これ一本では足りなくなったスタンレーの水筒。
まったくやる気のないハーブミント。
ストーブパレット廃材で作った椅子。
山の動物たちに食べられる畑の夏野菜。
どうしたらよいものか、積み重ねっぱなしの薪。
焚いてないのに陽炎っぽい煙突。

今年も夏が来た。



漸く梅雨が明けた。

天気のよい日は、現場工事でのお決まりの昼寝が気持ち良い。
弁当を食べた後、安全な日陰の風通しの良いコンクリートの上を見つけ、
My段ボールを敷き大の字になって昼寝する。
もうこの時期は作業車の中では、暑すぎてとてもじゃないが寝れない。
他の職人さん達も同じだ。

ゴロンと横になり、タオルを枕にして上を向く。

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ずっーと雨続きだったので久しぶりの太陽と風。
足場シートが気持ちよさそうに揺れる。
この日は気温33℃。
作業中は汗だく、でも昼寝時は体感温度27℃快適だ。

しっかりと昼寝をして体調を整え、午後からの作業も
がんばりました。

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当店定番の真っ直ぐな煙突にアンコールでございます。
炉壁はデザインコンクリートでございます。


昼寝最高!


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「薪を焚く」
ラーシュ・ミッティング 著   朝田千恵 訳  晶文社

ノルウェーの作家によるただの実用書にとどまらず、
もはや美術書といえるお気に入りの本。
薪を焚く工程についてひたすら詳述したものであり、
それは日常的なテーマと思われる。
過酷な北欧の冬を生き抜く人々の自然と対話をして、
自然を尊う営みがとにかく胸に響く。
決して古い歴史書ではない。ノルウェー本国では2011年刊行以来、
16万部のベストセラーとなり、そして世界15か国で翻訳され
50万部のベストセラー。英国The Bookseller誌で2016年最優秀
ノンフィクション大賞受賞。
日本では昨年11月に刊行された。

木を伐って、割って、積んで、乾かし、燃やす。
現在も北欧人にとって薪を焚く行為は人生そのもの。
薪を焚く事への特別な思いがあり、この本が生まれたと思う。
スローライフのすすめではなく、木と薪と人間の深い物語である。
興味深い話は沢山あるが、良い薪を作る事は人間の資質まで、
問うてくる。薪の積み方で人間の将来性を測る言い伝えがあり、
「家にしっかりとした薪棚がない場合は、夫になる資格がない。」
・・・まったくその通りだ。

もう数回読み込んだ。
なぜか、読み終わると所有している斧の手入れをしたくなるし、
薪小屋の薪が美しく見える様に少し積み直す。

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雨降りに この時期想い 冬想う。  房主



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