屋根の上に積もった雪を滑り落とさない様に、または積もった雪を堀り落とす作業が容易に
出来る様に、あるいは積もった雪をある方向の場所へ投げ落とす為に、等々と、
雪止めアングル付きや金具付きの屋根にはさまざまな雪国の知恵が詰まっている。
しかしながら、一方では、分譲地等の狭い敷地内や建ぺい率などから雪を落す為には
規制が掛かり、上記の仕掛け屋根を多く見受けるがその場合は 堀り落とす為 ではなく、
積もらせたまま の場合も多い。耐雪1M屋根というのが比較的に降雪量の少ない地域では
通常のスタイルである。豪雪地では耐雪3Mなんて屋根もある。

既存住宅でストーブ設置工事を行う時は、薪ストーブの種類やその位置よりも煙突の位置や
出し方を優先的に説明させてもらう。
もっと言うと薪ストーブを使う為には必ずしっかりとした煙突プランニングの実行が
明暗をはっきりさせると説明する。

なぜならば、ここは水分を多く含む重たい雪が降り積もる地域だからです。
ただ、それだけです。

先日の屋根工事でもフラッシングの後は雪止めアングルを加工してその上段へ取付ける。
手間はかかりますが惜しんではいけません。
この場合に雪割りは絶対につけません。一冬で潰れて破損するだけです。


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下屋(ゲヤ)から大屋根までは、こんな梯子が設置されているお宅が殆どです。
何の為についているかというと、煙突掃除の為ではなく、雪堀りの為についているのです。
しかし、今度は煙突掃除も便乗させていただきましょう。


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梯子の上部が屋根からどの位出ているかでその地域の降雪量が大体解ります。
積雪0.8m位でしょうか。それほどの豪雪地ではないです。



このように下屋があり、雪止め金具があり、梯子がある家は、
屋根から煙突が出せます。ご安心下され。

屋根工事の三拍子と言っています。