モデル1450及び1610はエヴァーバーン(Everburn)といわれる触媒無しのタイプ
2005年に発売されたが、現在は廃盤機種。しかし部品供給は出来ますのでご安心を。
1988年にレゾリュートアクレイムが現在の形で発売され、エヴァーバーンの先駆けとして活躍した。セラミックファイバー製の二次燃焼室を備え、触媒無しで排気ガス規制(当時)をクリアした燃焼方式。その技術をアンコール1450とデファイアント1610に搭載した機種である。当時、バーモント州のベゼル工場で実際に組立てラインも幾度と見た。現在のフレックスバーン方式と同じオールガスケットでパーツを組立て手間暇かけて生産を
行っていた。(現在の機種は全てペンシルベニア州のハリファックスで組立てられている)

メンテナンス・フリーと言われていたが、そんな事とは全く違い触媒式モデル2550や1940の方が簡単にメンテナンスを行える。(私的意見ですが)
ストーブ屋さんよりメンテナンスを受けても直ぐに調子が悪くなる機種の代表選手とも言えるこのタイプの弱点はファウンテンアッセンブリーと言われる二次燃焼室だ。そのやり方は当時の取扱説明書にも書かれている。フルカラーを外し付属品のホースでその両サイドを掃除する。それによりボックスの両サイドに溜まった灰を除去出来るという画期的な手法だった。真面目なストーブ屋さん達は取説通りに作業を行ったが、実際には殆ど除去出来ていなかった。もっと言うと灰はある程度除去出来ていたのかもしれない。だが、そこに溜まり詰まる物は灰だけではない。それを知らない様だ。だから、トラブルが発生する。
ここで1つ断っておくが、他ストーブ屋さんを批判・非難するわけではない。誰が悪いと言う事ではない。ただ、当店に他社様施工のバーモント社本体のSOSが年々、沢山来ることは事実でありそれに対して答えるだけ。使用しているユーザーが今以上に快適に使用を続けるためにと考えての事である。

解決策を書く前に言うべきことがある。アメリカでは多種多様な薪ストーブが販売されている。どれも素敵なデザインを持ち、考えられた燃焼構造ですばらしい。燃やす樹種も日本とは異なり針葉樹が殆どだ。EPA基準テストも使用する薪はカラカラに乾いた針葉樹で行う。
よく乾燥した薪(樹種問わず)は燃焼時に効率上よく燃える訳だが、湿った薪は水蒸気を多く発生し燻った燃え方をする。熱には強く作られてる薪ストーブだけど、案外水分には弱い。当たり前の様だが、この事が重要。

ダンパーアッセンブリーとリフラクトリーロアを取り外すとこのようにファウンテン二次燃焼ボックスが顔を出す。炎・煙の流れは桃色線のようになる。この箱の中で2次空気と混合され再燃焼する事になっている。箱通過口の両サイドには青色の7.5㎝角の穴がり、ヒートディフレクター緑色がセットされている。穴も何もかも正面からでは状況は全く確認できない。だから、そのボックスを取り出すしかメンテナンス方法はない。

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問題点は、箱の下部の穴(青色)から煙が抜けて行く事だ。この通過後のディフレクター(緑色)上には灰が堆積と考えられ、ホースでそれを吸い取るという目視できない部分を感で行うという適当極まりないメンテナンス方法を考えていた様だ。ある意味、職人技でもある。しかし、そんな職人はこの世には存在しない。

実際に取り出して確認すると灰の他には水蒸気や高温でやられた、おせんべい状の内部壁材質がその7.5㎝角の穴には沢山詰まっている。これでは2次燃焼後の煙は登っていかない。バイパスダンパーを閉じると火の勢いがなくなり燻り火力が当然落ちてくる。ひどい場合はストーブ本体より煙が噴き出してくる。それはそうだ。再燃焼された煙の気持ちになれば、私はどこから出てどこへ行けば良いのだろうと悩むだろう。出口が塞がれては行き場がなくなる。ファウンテンアッセンブリー二次燃焼ボックスは必ず引き出してメンテナンスを行うしかない。これが答えでもある。



ここまでの事ならば、誰しも理解出来て行動に移している事も想像はつくので、ここまでの話であればこのブログ記事は面白くもないだろう。



私はこのストーブ発売当初からオリジナルなメンテナンス方法を行っている。
ちょっとしたことなんだけど、現在に至るまでエヴァーバーンのお客様から苦情を受けていない。レゾリュートアクレイムの二次燃焼ボックスは非常に良く出来ている。その違いは青色の穴の位置と高さである。そこなのだよ。
ボックスの穴の位置は本体から4.5㎝、穴の大きさは7.5㎝角ではあるが、ヒートディフレクターの高さは2.5㎝あるので実際には本体からの高さは2㎝となってしまう。
これでは詰まる訳だ。レゾリュートにはヒートディフレクターはセットされていないので
その2.5㎝は大きい。それは詰まることを前提に高さを稼いでいるし、その穴の面積も大きくしている。


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レゾリュートのボックスと同じように開口を作り直せばいいんですよ。
高さ7.5㎝をプラス4.5㎝カットするだけで、問題解決します。
ボックス内の燃焼経路は分解するとレゾリュートとエヴァーバーンはほぼ同じである事が理解できるから間違いない。

もう5年使用しているお客さんのボックス。
こう見えてヘビーユーザーだ。
きれいなものです。

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赤線が過去にカットした部分。
高さ12㎝の穴に詰まる内部壁材や煤が出る場合は、はっきり言いますけど、使い方が悪い。
という、結論となる。

廃盤となったエヴァーバーンだが、厳しくなる一方のEPAの基準値が元であるが、
正直思うけど、理論武装だけの燃焼方式の開発の裏にはメンテナンスを無視した姿が見える。レゾリュートアクレイムも廃盤が決定している。バーモント社は現在、中型機種の新規製造に着手する予定だが、フレックスバーンモデルとなる見込みだ。
大いに期待をしている。




あなたのエヴァーバーンはどうですか?
問題なく燃えていますか?
メンテナンスいたしましょうか?

毎度、毎度、ありがとうございます。