ここ2~3日、寒波がきている。それも全国的にだ。南国奄美でみぞれが降ったらしい。
つい数週間前までは、ほとんど積雪はなく、暖冬という事に少々慣れていた訳だが、
例年の如く、すっかり雪国新潟となったな。少し安心した。

この寒波も明日には日本列島を抜けるらしいから、それほどでもないと言っておこう。
我々、山間部の人間としては恵みの雪となったからだ。
長岡市や新潟市といった街場では困った雪となっているようだけどね。
昨日のメンテナンスで訪れた新潟市内のお客さんが言っていた。
「今年は大雪ですよ。大変ですよ。困っちゃう~。」
雪に対してのインフラが雪国の中でもまったく違うことが伺える会話だ。

私は、水墨画の中にいるようなここから見る景色が大好きだ。
針葉樹の山に深々と降る雪。音もなく降り積もる。雪堀り作業は辛い。
しかし、ここで生きる人々からすると冬の暮らしの日常作業だ。
薪作りにとても似ている。黙々と熟すだけだ。
嫌だ嫌だといっても誰もその手を休めない。
そこに力強さがある。

オールポスターズ会社から、ロックウエルのジグレープリントの絵を1枚購入し届いた。
ノーマンロックウエルはアメリカの画家1894年~1978年。
田舎庶民の日常生活を描いたその絵は、高貴な家に育った彼からすると庶民生活への
憧れが見えてくる。一枚の絵の中に沢山のそれがある。



床屋 1950年

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ロックウエルの絵には薪ストーブが出てくる絵が数枚だけある。
正確には石炭ストーブが多い。
1950年代の東海岸の床屋さん。仕事終わりに店の奥で仲間たちと楽器演奏を
楽しんでいるようだ。
店の隅で燃えているポットベリーが憎いな。

マサチューセッツ州のストックブリッジに博物館があることは有名だ。
渡米した時に、その近くまでレンタカーで行ったことはあるが、入館には至らなかった。
しかし、大分県湯布院にミュージアムがあることは知らなかった。
なぜ、あるのか全く分からないけど、、、。
わざわざアメリカMAへ行かなくてもある程度の枚数の絵を見れることは素晴らしい。

芸術的センスは全く持ち合わせていない私。
だけど、いまにも動き出し、声が聞こえてきそうだ。
静かに燃えるストーブの音も聞こえる。
窓の外の大雪を知らんぷりして、薪ストーブのそばでこの絵を長く見続けよう。