何十年かに一度の大雪となった内陸部、太平洋側地域では、
先週に続き、今週も大雪となりダブルパンチの緊急事態です。
ご苦労されお疲れ様です。
雪の国、魚沼から見ると、ほんの僅かな雪の量にすぎないのだが、
雪に対してのインフラ整備がなされていない地域では、交通機関をはじめ
住環境までが雪害に巻き込まれています。
災害は予測できるものと予測できないものがあります。
雪害は予測できるものに値します。
しかしながら、無降雪地域では今回なかなか予測すら立たないでしょう。
雪は、降り続く時の災いよりも、
降り止み、そのものが融け出し凍りつく時にもっとも多くの被害を出します。
乾燥している時の雪の重みはたいした事がありません。
しかし、融け出し水分を含んだ硬い雪は重みがあり、凶器になります。
自然災害が発生する中で煙突破損は台風・雪害・地震の3つでしょう。
台風・地震はその瞬間で破損状況が解りますが、
雪害は上記の通り、発生するまでのタイムラグが生じます。
雪に弱い煙突とは・・・。
水下側に出しているフラッシングと壁出しのパターンに多いです。
屋根に降り積もった雪の重みが直接煙突にかかります。
最悪の場合は煙突が破損します。
そうでなくとも、フラッシングの楕円立ち上がりの溶接部分が外れ、水漏れを起こす事もあります。
雪降る時は薪ストーブを焚き続ける事をお勧めします。
二重断熱煙突の表面温度は当然ながら外気温よりも高いです。
焚き続ける事で煙突周りの雪を融かす事が可能です。
ただ、問題は、
その後、屋根に滑り止め等が設置されていない場合は、
雪が滑り始め、直ぐに煙突を押し始める事もあります。
天を仰ぎ、お日様が早く出てくれるよう祈って下さい。
アスファルト素材の屋根(滑らない)と金具付(滑り止め・雪止め)がある場合は、
とにかく、焚き続ける事である程度の雪害回避ができるでしょう。
降ったとしてもせいぜい50~60CM程度でしょうからね。
雪と煙突の関係はとても難しいです。
でも、自然災害に強い施工は当然行うべきと考えます。
今回を基に再考すべき事になっていただきたいと願います。
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